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ニュース詳細

高精度時刻同期用2周波GNSSアンテナを開発

2023年05月16日

重要インフラで求められる堅牢性を実現

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)は、このたび高精度時刻同期用2周波GNSSアンテナ「型式:AU-500」を新たに開発しましたのでお知らせします。


高精度時刻同期用2周波GNSSアンテナ外観

本製品は、時刻同期の用途で一般的に利用されるL1信号に加えてL5信号も受信し、異なる周波数の信号を組み合わせて時刻誤差を低減する他、L1信号が受信できない際にL5信号のみで動作を継続するなど、より高い精度や堅牢性を実現します。

「型式:AU-500」開発の背景

高精度な時刻情報は、5G(第5世代移動通信システム)や警察や消防・防災などの業務用無線局の他、証券取引や電力制御など重要インフラでの利用が広がっています。これらの用途においてはサービスの継続性が重要視されますが、L1信号のみの運用では意図しないノイズや妨害波によるサービス停止の危険性がありました。

今回開発した本製品と昨年9月に発表した2周波対応GNSS受信機「型式:GT-100」※を組み合わせることでサービス停止の危険性をより低減し、重要インフラで求められる時刻精度と堅牢性を得られるようになりました。

※ 2周波対応GNSS受信機「型式:GT-100」https://www.furuno.com/jp/products/gnss-module/GT-100

「型式:AU-500」製品概要

本製品は、L1信号とL5信号の2つの周波数の受信に対応し、米国のGPS、日本のみちびき、ロシアのGLONASS、欧州のGalileo、中国のBeiDou、さらにインドのNavICも受信できます。本体下面のグランドプレーン(金属大地面)を改良することで、受信感度を向上させつつ干渉やマルチパスの影響を緩和しました。

内蔵のノイズ除去フィルタは1.5GHz近傍の妨害波を効果的に除去し、4G/LTEモバイル基地局の近傍においても安定した受信を実現します。アンテナを保護する高品質ポリマー製レドームは、IP67の防水・防塵性と、IEC61000-4-5に準拠した雷対策に加えて、雨・雪・海水・紫外線・化学物質・ガスを想定した環境試験を実施しており、降雪地域、沿岸部など過酷な環境においても安心してご使用いただけます。

「型式:AU-500」と同時に開発した「型式:AU-300」は、L1信号の1周波アンテナです。L5信号の受信を除き「型式:AU-500」での改良をすべて取り入れ堅牢性の向上に寄与します。

販売開始時期

2023年7月予定

本製品の詳細については、以下をご参照ください。
https://www.furuno.com/jp/products/gnss-antenna/AU-500

「COMNEXT 第1回[次世代] 通信技術&ソリューション展」に出展


2023年6月28日(水)~30日(金)に東京ビッグサイトで開催される通信専門の展示会「COMNEXT 第1回 [次世代]通信技術&ソリューション展」に出展します。当社では、本製品をはじめ時刻同期用GNSS受信モジュール等の展示を予定しています。
https://www.cbw-expo.jp/ja-jp.html

本商品に関するお問い合わせ先

古野電気株式会社 システム機器事業部 第1営業部
営業課 TEL: 0798-33-7510 東京支店 TEL: 03-5624-7473
お問い合わせフォーム: https://www.furuno.co.jp/contact/cnt_gps01.html

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