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GMDSS各種機器、欧州型式承認を取得

2012年06月23日

法令義務装備機器の最新国際規格に対応

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、古野幸男社長)はこのほど、船舶用のGMDSS(全世界的海上遭難安全システム)各種機器(注1)を対象に、EU(欧州連合)のMED(舶用機器指令)適合証明書「舵輪マーク」(注2)を型式検査・認証機関であるテレフィケーション社(オランダ)から取得しました。この結果、当社は今回承認を受けたGMDSS各種機器について、ITU(国際電気通信連合)やIMO(国際海事機関)が定める最新規格へ対応した製品として、欧州各国での提供を開始します。

国際VHF無線電話装置「型式:FM-8900S」イメージ
▲国際VHF無線電話装置「型式:FM-8900S」

◆当社が今回、「舵輪マーク」を取得したのは、GMDSSの法令義務装備機器のうち、新開発の国際VHF無線電話装置「型式:FM-8900S」(販売開始済)、MF/HF無線装置「型式:FS-1575/2575/5075」(同)、インマルサット-Cターミナル「型式:FELCOM18」(今年7月販売開始予定)です。

◆「型式:FM-8900S」と「型式:FS-1575/2575/5075」は、DSC(デジタル選択呼出)の最新規格(ITU-R M.493-13)、「型式:FELCOM18」は、今年5月に発効したInmarsat C and EGC(高機能グループ呼出)の新規格(IEC 61097-4 Ed.3)へ対応するものであり、いずれも国内メーカーでは初めてとなります。

◆なお、今回の「舵輪マーク」を取得した機器につきましては、日本国内でも年内に型式承認を取得する予定です。

なお、各製品の詳細情報につきましては、当社製品情報サイト(www.furuno.com)をご参照願います。

注1: GMDSS(Global Maritime Distress and Safety System)=国際航行に従事する旅客船および300総トン以上の貨物船を対象に、1992 年2月から1999年2月にかけて順次運用が開始された『海上における遭難及び安全に関する世界的な制度』です。船舶がどこの海域で遭難したとしても、その発信する遭難警報が陸上の救助機関や付近を航行する船舶に確実に受信され、陸上の救助機関と船舶とが一体となった通信網の中で効果的な救助活動を行うことを可能にする無線通信システムです。なお、無線通信システムの構成は、船舶の航行海域によって規定されています。

注2: 舵輪マーク(Wheelmark)=EU域内の共通型式承認であるMED(舶用機器指令、Marine Equipment Directiveの略)に適合していることを示すマークです。承認を受けた舶用機器には、舵輪マークの貼り付けが義務付けられています。

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