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ニュース詳細

次世代AIS“VDES”の海洋デジタル実用化に向けて大島商船高等専門学校との共同研究を開始

2023年08月21日

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下、当社)は、大島商船高等専門学校(所在地:山口県大島郡周防大島町、校長:古莊雅生、以下 大島商船高専)と2023年6月9日に共同研究契約を締結し、VDES(VHF Data Exchange System)による海洋デジタルの実用化に向けた共同研究を開始したことをお知らせします。


左)大島丸での共同研究の様子  右)VDESの画面表示イメージ

VDES(VHF Data Exchange System)について

VDESは、次世代AIS(船舶自動識別装置)とも呼ばれる海上通信を行うための新たな通信装置です。AISの代替となることを期待されており、従来のAISと比べて通信レートが最大約300kbpsと32倍速く、船舶同士や船舶と陸上局の間で双方向のデータ通信が可能になりました。これまで一方向の通信に留まり不可能であった制約を克服し、動的データ(位置、速度、方向)など、より詳細で信頼性の高い情報を交換することができます。その結果、船舶の状況把握や危険回避能力が向上し、海上交通の安全性や効率性の向上が期待されています。

共同研究期間

2023年6月9日から2024年3月31日まで

研究内容

  • 本研究は、大島商船高専が保有する練習船大島丸を活用して周防大島近海で実験を行います。実験ではVDESを使用して取得する水路通報や危険エリア等の航海安全情報、他船ルートといった航海情報の実験用データをブリッジに設置した当社の3D Bird Viewシステム※1を使用して表示します。
    本研究を通して、VDESを使用した「データ交換サービスの実用性の検証」、通信速度等の「電波伝搬品質の検証」※2を行います。実証実験の結果を活かしてVDESを実用化することで、航海の安全安心と効率化の実現を目指します。


  • 大島丸(4代目)

両者では今後も事故防止・船員不足の解消など日本の海事産業が抱える問題への理解を深め、課題解決に向けて取り組んで参ります。

  • ※1 3D Bird View システム(開発中)…仮想現実技術を使用して船舶を安全に航行させるために必要な情報を表示することで、人間の空間把握能力を支援します。ディスプレイ上では海図情報に加え、レーダーで検知した情報やAIS情報、衝突リスク領域などを鳥瞰表示します。高さや角度は自由に変更できるため、自船周辺の状況をあらゆる視点から確認することが可能です。また、自船周辺状況を視覚的に瞬時に把握できることで、他船との衝突を避けるための航路の計画や陸上からの監視支援が容易になります。

    以下の特設サイトにて、本システムについて映像で紹介していますのでご参照ください。
    【3D Bird Viewシステム】https://www.furuno.com/jp/marine-dx/autonomous/
  • ※2 電波伝搬品質の検証…「学校建屋」「大島丸」「実習船すばる」の3地点にVDESを設置し、陸上施設と船舶間、船舶と船舶間での電波伝搬品質を検証します。本検証は大島周辺海域で実施し、VDESからの受信データをもとに電波伝搬(電波強度)マップを作成して評価を行います。


大島周辺海域での電波伝搬マップ(イメージ)

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