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ニュース詳細

当社インマルサットC/ MINI-C通信設備のLRITへの対応方針についてお知らせします

2009年02月06日

平素より当社製品をご愛用いただき、厚く御礼申し上げます。古野電気では、船舶長距離識別追跡(LRIT)装置の導入義務化にともない、適応船舶に於いて次の通り対応することとなりましたので、お知らせ致します。

LRIT対応条件

●2008年12月31日以降に建造される船舶:
運行当初から対応が義務づけられています

●2008年12月31日より以前に建造され、A1~A3海域において運航する船舶:
2008年12月31日以降に行なわれる最初の無線検査までに機能を追加し、適合試験を完了させておく必要があります。

●2008年12月31日より以前に建造された船舶で、A4海域にまでその運行範囲が及ぶ場合:
2009年7月1日以降に行なわれる最初の無線検査までに機能追加が必要となりますが、実際にA4海域に於いてどのような方法でLRITデータレポートを実施するのか議論は進んでいません(当社では対応しない予定です)
注記: A1海域航行船舶でAIS設備を搭載している船舶は適用外となります。

適応機種および対応方針

 

FELCOM 10/FELCOM 11 (CRTタイプ)*:

  • LRITには対応しておりません

 

FELCOM 11(LCDタイプ)/FELCOM12*:

  • ソフトウェアバージョンによっては、ソフトウェアアップデートで対応が可能です
  • ハードウェアの追加は不要です
  • 適合試験および船上での検査(日本籍船の場合)が必要となります
  • 上記3機種に関しては、既に販売終了しています。

 

FELCOM 15/FELCOM 16:

  • ソフトウェアの変更、ハードウェアの追加も必要ありません
  • オランダ国際検定機関Telefication B.V.より、MSC.263(84)適合認証取得済
  • 適合試験および船上での検査(日本籍船の場合)が必要となります

LRIT(Long-Range Identification and Tracking)とは
全世界的な船舶動静管理システムであり、最初の無線検査日から(2008年12月31日以降)適用される義務設備です。その目的は、各国領海内にある船舶の動静を一元的に管理することで、自国領海内セキュリティーの向上、遭難救助活動の円滑、迅速化、および海難事故に伴なう環境へのダメージに対する迅速な対応を可能にすることにあります。対象となる船舶は、国際航海に従事する旅客船(高速旅客船を含む)/300GT以上の貨物船(高速船を含む)/自航式海洋堀削リグで、船舶の固有情報(船舶通信ID、位置情報)を陸上からの要求により一定時間毎に送信します。

国際海事機関(IMO)第85回海上安全委員会(MSC.85)において、LRITデータセンターの配備、適合試験を含むシステム基盤の整備が追いついていない現状を鑑みて、世界的なシステム稼動の為の移行期間を2009年6月30日まで設けることとなりました。その期間中は、当該船舶からのLRIT情報の発信は義務付けられていません。

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