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ニュース詳細

自律航法機能を搭載したGPS受信機「GV-84」を開発

2009年05月11日

このたび、フルノは廉価なカーナビゲーションやPND(注1)に最適なGPS受信機の新機種として、「ジャイロセンサー」と「3軸加速度センサー」を内蔵した自律航法対応のGPS受信機「GV-84」を開発しました。

自律航法対応のGPS受信機「GV-84」 イメージ
▲自律航法対応のGPS受信機「GV-84」

近年、廉価版カーナビやPNDが欧州市場や北米市場において爆発的な普及をみせております。また日本国内においても2台目のカーナビとしての購入や入門用として、従来のフルナビ(注2)とは異なる新たな市場を確立しつつあります。

一方で、これまでのPNDは自車位置の検出用に搭載されるロケーションデバイスとしては、GPS受信機単体での搭載が一般的であり、フルナビに標準で装備されるジャイロセンサーや加速度センサーなどは、多くのPNDで搭載を見送られてきました。そのようなセンサーを装備しないPNDでは、GPS衛星の信号を捕捉できないトンネルや高架下などでは自車位置を検出することができないため、ドライバーのナビゲートに支障を来します。

今回開発した「GV-84」は、ジャイロセンサーと3軸加速度センサーによる慣性航法を行うことで、GPS衛星の信号を捕捉できない環境でも、精度の高い位置情報を提供することが可能です。またGPSとこれらセンサーの統合は、マルチパス(注3)による位置飛びの補正にも役立ち、総合的な位置精度向上が期待できます。 (注1)PND:Personal Navigation Device(ナビゲーション機能搭載の小型電子機器)
(注2)フルナビ:自律航法を搭載したフルスペックの据置き型カーナビ
(注3)マルチパス:高層ビルなどによる反射波

特長
●-160dBmの高感度GPS受信機とジャイロセンサー・3軸加速度センサーを一体化
●デッドレコニング・アルゴリズム(推測航法)搭載
●GPSが受信できない場所でも位置を推測演算し出力
●車速パルスインタフェース装備

仕様
★データフォーマット:NMEA
★電源:DC 3.3V
★通信速度:9600bps
★外寸法:15x50x5 mm

販売担当窓口

古野電気株式会社 システム機器事業部 ITS BU 営業部 営業1課
〒662-0934 兵庫県西宮市西宮浜2-20
TEL:0798-33-7510

その他
■評価サンプル予定日:2009年7月
■量産出荷予定日:2009年12月
■販売予定数:初年度40万セット

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