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ニュース詳細

New2050年の海での暮らしを考える「海のお仕事体験プログラム」を開催しました

2025年08月25日

"見えないものを見る"会社 古野電気で、海の未来を創造して伝えよう!

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は2025年7月30日(水)に、夏休み期間中の小学校5・6年生を対象とするお仕事体験プログラム「"見えないものを見る"会社 古野電気で、海の未来を創造して伝えよう!」を開催しました。


海のお仕事体験プログラムに参加した小学生と当社の先輩社員

今回開催したお仕事体験プログラム※1では、海の未来を創造する仕事として、『2050年には海に未来都市ができているかもしれない。そんな未来を絵に描き、発表する仕事』に挑戦しました。参加した小学生たちは、当社が創業100周年を迎える2048年頃の未来社会コンセプト「Ocean 5.0」※2の考え方を学んだ後、“海との共存共栄”をキーワードに以下の3つのミッションに取り組みました。
①2050年の海での暮らしを考える ②私たちが住む街を絵に描く ③みんなの前で発表する


  • 先輩社員による講義の様子


  • 2050年の海での暮らしを考える様子


  • みんなの前で発表する様子

先輩社員とともに、海の「食」「災害対策」「環境保全」「流通・交通手段」「住居・エネルギー」という5つのテーマから実現したい海の未来の姿を自由に想像し、思い思いの絵を描きました。プログラムの締めでは、自ら描いた絵をもとにプレゼンテーションを行い、陸と海をシームレスにつながる海上都市や海中・海底都市などワクワクする海の未来を描き、互いに発表しあいました。

小学生が描いた2050年の海での暮らし

①兵庫県神戸市 K さん(6年生)

【ポイント】海底につながるエレベーターを使用することで陸上からでも自由に海の中を移動できる。そんな陸と海がつながる楽しい生活の一コマ。クラゲやクリオネ、マンボウなどが気持ちよく泳ぎ、海そのものを大きな水族館に見立てた。陸上同様に電車やバイクも走り、海底には海のテーマパークが描かれるなど、人と海との関係がより身近な未来を描いた。

【先輩社員から一言】現在の陸での暮らしをベースに海へと生活拠点を広げた際、どのような未来になっているのか。その際の移動手段や使用するエネルギー、ごみ処理問題など細やかな部分まで真剣に考えてくれました。人だけではなく海洋生物ものびのびと生活できるような海と共存共栄した未来が描けたのではないかと思います。色鮮やかに描かれた絵から未来のワクワクがあふれており、自由な発想から私たち大人も未来を動かすヒントをもらった気がします。

②兵庫県芦屋市 H さん(5年生)

【ポイント】海上都市を建設し、都市の地下に巨大水槽を作る。巨大水槽では水深ごとに水生生物が飼育されており、人間は水槽の外から見ることや一緒に泳ぐこともできる。陸と海上都市は巨大な橋を使って移動することも可能。また、都市の中心には電波受信塔があり、海上に設置したブイ等の情報を収集して高波や津波などを予測し、都市を守る未来を描いた。

【先輩社員から一言】釣りなど海のアクティビティが大好きなMさんから、多くの人に海の楽しさを伝えたいという熱意が伝わってきました。提案では水中生物と一緒に泳いだり、鑑賞するのがメインで、日常生活では水中生物と触れ合う機会も少ないため、「そのような機会があればもっと海が楽しくなるのでは?」という思いがあったように思います。対法人事業が中心の当社は、自社の技術や今ある強みを活かしたシーズベースの考え方になりがちに思います。未来を考えるにあたって、「もっとこんな未来があれば海の楽しさを伝えられる」など、ニーズ思考を大事にしたいと改めて感じさせられました。

③兵庫県神戸市 K さん(6年生)

【ポイント】自由自在に移動可能な海中ハウス。災害対策として、津波などを予測するための地震感知センサーが海底に設置されている。災害が予測された際には、エレベーターで海面から数メートルの高さにあるシェルターに避難可能で、さらに陸には海中ハウス専用のターミナルがあり、海と陸の行き来も容易。2050年には陸上養殖技術が進歩し、魚がより安定的に市場に供給されるようになるなど、陸と海の境界がなくなり、安全安心、快適に生活できる未来を描いた。

【先輩社員から一言】災害対策を第一に意識した2050年の未来を描いていただきました。座学で学んだ5つのテーマを意識しながら、海底のゴミ捨て場など一つずつ課題を解決するアイデアが盛り込まれています。買い物は従来通り陸上で行うなど、陸と海が日常的につながる素敵な世界だと感じました。海中での生活は想像以上に多くの課題もあると思いますが、今回のように一つずつ解決しながら、海も一つの生活拠点となるような未来を目指して取り組みたいと思いました。

④兵庫県西宮市 C さん(5年生)

【ポイント】「海でもいろんなことができるようになってほしい」をコンセプトに、陸上と変わらない生活ができるようなアイデアを出した。水力発電を備えた外から見えないが中からは見えるバルーン型の海中の家に住み、水陸両用車に乗って、水に濡れない服を販売する海中の服屋や陸上のお肉屋で買い物するなど、海中での暮らしに適応した楽しい未来を描いた。

【先輩社員から一言】「海中は暗いから光の道がいる」や「濡れると嫌だから水をはじく服がいる」など、海で生活の困り事を具体的に想像していくことで、そこにある課題を見つけて次々に解決策を提案してくれました。私も一緒に未来を考える仕事をさせてもらえて楽しかったです。より良い海の未来のためにお互いこれからも頑張りましょう!

※1 本プログラムは、日本財団が推進する「海と日本PROJECT」の関連事業「こどもわーく」の一環で、当社が2022年から継続的に実施しているもので、「海と共に生きること、環境を守ること、そして海からいただく恵み」など多くの学びが詰まった小学生向けプログラムです。

※2 「Ocean 5.0」とは、海洋の未来や社会環境をテーマにした論文や書籍など様々な文献をもとに、2050年に到来するであろう世界を当社が予測して描いた未来社会です。過去、現在、そしてこれからの海の未来を「Ocean 1.0」から「Ocean 5.0」の5段階に分類して紹介しています。


【Ocean 5.0特設サイト】https://future-vision.furuno.co.jp

当社では未来社会「Ocean 5.0」の実現に向けて、今後も「海を未来にプロジェクト」など継続的な活動を通して、啓発・技術の両面から子供たちに海の魅力をお届けしてまいります。

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