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ニュース詳細

日本最大の国際海事展「SEA JAPAN 2024」に出展

2024年04月04日

自律航行システムと陸上からのモニタリングによる次世代運航支援システムを提案

古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長執行役員:古野幸男、以下 当社)は、2024年4月10日(水)~12日(金)まで、東京ビックサイト(東京都江東区有明)で開催される国際海事展「SEA JAPAN 2024」(シージャパン2024)に出展します。


当社出展ブースイメージ(東京ビックサイト ブース番号:3D-18)

本展示会は、世界各国の海運・造船・舶用機器メーカーが一堂に会する国内最大の海事展です。

当社は、「自律航行システムと陸上からのモニタリングによる次世代運航支援」をテーマに、自律航行ソリューション/テクノロジーと陸上からのモニタリングソリューションを展示します。本展示では、AR(拡張現実)技術を用いて航行に必要な情報を重畳表示する「ARナビゲージョンシステム(型式:AR-100M)」や、VR(仮想現実)技術を用いて3次元表示し、自船周囲状況を俯瞰しながら中・長距離操船計画の立案を支援する「VRナビゲーションシステム(旧:3D Bird Viewシステム)」、船体と岸壁との位置関係を高精度に計測して安全に離着岸を支援する「離着岸支援システム」などを紹介します。

また、本船データを船陸間で共有することで船舶運航・管理を支援するクラウドサービス「FOP」や、カメラ画像で本船状況を把握する「カメラモ」、船舶に搭載した当社の航海機器や通信機器のデータを船内のサイバーセキュリティを担保した上でリアルタイムに陸上から収集・保存、監視できるサービス「HermAce」など、船陸両面での運航支援システムを紹介します。さらに、一つの大型画面に航海計画から監視にまつわる情報を集約表示するプランニングステーション「型式:PS-100」や航海日誌を電子化することで船員業務の負荷軽減、作業記録の効率的収集・解析に貢献する電子ログブック「型式:EL-100」を出展します。

出展機器のご紹介

航海の安全向上および船員の労務負担を軽減することを目的に、自動運航に向けた研究開発が国内外で進められています。当社でも独自のセンサー技術を生かし、「見張り(認知)」「操船/避航(判断)」をサポートするシステムを開発しています。

ARナビゲーションシステム「型式:AR-100M」


  • AR-100M重畳表示イメージ


  • 全周AR表示イメージ

AR(拡張現実)技術を用いて航行に必要な情報を重畳表示する本システムに搭載されている「ナビゲーションレコーダー」「全周AR表示」機能を紹介します。

ナビゲーションレコーダー(オプション)

ARナビゲーションシステムの航海動画をストレージデバイスに30日間記録※できる機能で、海難事故が発生した際の状況確認や船員教育の資料に役立ちます。また、ナビゲーションレコーダーを使用し、タブレットからAR-100Mの操作やリアルタイム映像および録画映像の確認ができる機能を提供予定です。
容量2TBの場合は720時間以上。収録状況により記録時間が異なる場合があります。

全周AR表示(オプション)

前方に向けて設置するIPカメラ(屋内用)に加えて360度全方向の映像を表示可能な舶用規格に準拠した舶用カメラユニットAR-2001(屋外用)の発売を予定しています。AR-2001の特徴は”広い視野角”と”高い耐候性”であり、屋外の両舷ウィングに1台ずつ設置することで360度全方向の映像から操船に必要な周囲情報を瞬時に把握することができます。

自動運航の実現に向けた最新システム
「VRナビゲーションシステム」「行動計画ユニット」「離着岸支援システム」

当社ブースでは、「ARナビゲーションシステム」のほかVR技術を用いて見張り業務を支援する「VRナビゲーションシステム」やセンサーデータ統合機能によって正確なターゲット情報や衝突リスクを把握し、航路計画を策定する「行動計画ユニット」、また、LiDARなどのセンサーを用いて船体と岸壁との距離・角度を高精度に計測して安全な離着岸を支援する「離着岸支援システム」など自動運航に向けて開発中の各種システムを紹介します。


  • VRナビゲーションシステム


  • 離着岸支援システム

本船データ活用プラットフォーム「FOP」、
本船機器データ × カメラ画像データ モニタリングサービス「カメラモ」

FOPは当社が提供する船陸間一体で船舶運航を支援するクラウドサービスです。ユーザーは当社製品以外の機器であっても、航海データや機関データ、GHG関連データを陸上からリアルタイムでモニタリング可能です。実海域性能分析や要因分析を通じた燃費節減、運転状況モニタリングによるトラブル予防やCO2排出量等に係る環境規制対策など、船上データの活用方法は多岐にわたります。

また、FOPにオプションで追加できる「カメラモ」サービスは、本船から取得したカメラ画像を陸上から把握できるサービスです。本船機器データとカメラ画像を組み合わせた当社独自のAI技術により、本船で発生するイベントを自動で検知することが可能です。


  • FOP Navigational dashboard


  • カメラモビューアー

リモートモニタリング&トラブルシューティングプラットフォーム「HermAce」

HermAceはデジタルツイン(仮想空間に再現した複製)技術を用いて船舶に搭載した当社の航海機器や通信機器のデータをリアルタイムに陸上で収集・保存、監視できるサービスです。本サービスにより障害の起因を迅速に把握し早期に具体的な解決手段に導くほか、リモートで監視・保守することで機器の故障予知や予防を図ることができます。また、豊富な経験から得る継続的なナレッジを蓄積することで潜在的な課題の可視化を図り、航海の安全・安心に寄与します。

プランニングステーション「型式:PS-100」

プランニングステーションはチャート表示に加えてルートやターゲット情報、気象情報など、航海の計画から監視・管理に関わる様々な情報を集約して表示することが可能です。当社独自の描画技術により、大画面表示に適した4K対応の高精細画像でありながら、ストレスを感じさせないスムーズな動作を実現します。また、運航パフォーマンスを最適化するために、NAPA Voyage Optimization※を導入しており、あらゆる航海に対して最適な航路選定や船速配分が行うことができ、燃料費・CO2の削減や安全で効率的な航行が可能になります。

さらに、インターネットを通じて陸上から管理船情報を取得して表示する陸上用のソフトも開発中です。これにより船陸間で船舶管理業務の最適化に貢献します。 ※別途契約が必要

電子ログブック「型式:EL-100」

航海用電子ログブック(航海日誌)は、船員が手書きで行っていた記録作業を自動化し、航海計器からのデータを自動入力することでデータ収集と解析を実現します。また、運用状況に応じたカスタマイズが可能であるため、作業時間の短縮、記録内容の品質向上、データ収集・解析の効率化など、船員の業務改善と運航効率の向上が期待できます。これにより、海難事故の証拠保全に必要な重要書類の作成を効率化します。電子ログブックはClassNKのガイドラインに沿った製品であり、小型の制御部と簡単な接続設定で既存船にも容易に導入可能です。

「船舶のデジタルトランスフォーメーション」については以下をご覧ください。
https://www.furuno.com/jp/marine-dx/

出展機器/型式

  • 航海用レーダー:FAR-23x8シリーズ、FAR-23x8-NXTシリーズ(X/Sバンド固体化)FAR-22x8シリーズ、FAR-22x8-NXTシリーズ (X/Sバンド固体化)
  • 電子海図情報表示システム(ECDIS):FMD-3005
  • ARナビゲーションシステム:AR-100M
  • VRナビゲーションシステム【研究開発中】
  • 離着岸支援システム【研究開発中】
  • 行動計画ユニット【研究開発中】
  • FOP(Furuno Open Platform)
  • リモートモニタリング&トラブルシューティングプラットフォーム「HermAce」
  • プランニングステーション:PS-100【新商品】/PS-100FM【参考出展】
  • カメラモ(本船機器データ × カメラ画像データ モニタリングサービス)
  • 電子ログブック:EL-100【参考出展】

展示会概要

展示会名称:SEA JAPAN 2024
会期:2024年4月10日(水)~12日(金) 10:00-17:00
会場:東京ビッグサイト 東1・2・3ホール
主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン(株)
入場料:無料(登録制)
当社のブース番号:3D-18
公式サイト:https://www.seajapan.ne.jp/

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