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ニュース詳細

生化学自動分析装置「CA-270」を開発

2010年07月05日

国内で先行販売、アジア地域で一層の販売拡大目指す
古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役社長:古野幸男、以下「当社」)は、このたび、中小病院での血液や尿などの検体検査に最適な生化学自動分析装置「CA-270」を開発いたしましたので、お知らせいたします。

CA-270イメージ
▲CA-270

生化学分析装置とは、血清、尿などの検体に含まれる酵素、脂質、たんぱく質、糖などを試薬と反応させて、その反応過程を分光光度計で吸光度を測定する検査機器です。

当社はこれまで、中小病院に最適な生化学自動分析装置として、「CA-180」を製造販売しておりました。今回開発した「CA-270」は、従来機種「CA-180」の卓上小型でありながら高精度という特徴を継承しながら、処理速度を従来機種の180テスト/時間から270テスト/時間(1時間あたり270の分析試験が可能)に高めたほか、ユーザーインターフェースのグラフィック化による操作性の向上と、最小反応液量100 μlの微量測定を実現、ランニングコストの低減にも貢献する最新機器となります。

当社は別途お知らせのとおり、新製品「CA-270」をシスメックス株式会社(本社:兵庫県神戸市、以下「シスメックス」)にOEM供給するとともに、7月から日本で販売を開始、世界各国に順次展開することで、今後7年間に累計3,000台の販売を目指す方針です。

CA-270の仕様

  • 処理速度:270テスト/時間(電解質測定ユニット付属時 404テスト/時間)
  • 分析方法:エンドポイント法、レート法
  • 検体分注容量:1.5~35 μl (0.1 μlステップ)
  • 試薬分注容量:20~250 μl (1 μlステップ)
  • 反応液量:100~350 μl
  • 検体搭載数量:40本(採血菅)+10本(サンプルカップ)
  • 搭載可能検体容器:採血管・サンプルカップ
  • 試薬搭載数:50本
  • 搭載可能試薬ボトル:70 mlボトル・20 mlボトル
  • キュベット:硬質ガラス製またはプラスチック製
  • 反応時間:10分 (R1:5分、R2:5分)
  • 恒温方式:ドライバス方式
  • 反応槽温度:37 ℃±0.1 ℃
  • 攪拌スピード:5段階調整
  • 測定波長:12波長(340,380,415,450,510,546,570,600,660,700,750,800 nm)
  • 測光方式:グレーティング方式
  • 外部出力:RS-232C
  • 外形寸法:W880×D670×H625 mm
  • 質量:120 kg
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